15 中医学

慢性の病気に役立つ中医学
お茶やデザートで手軽に取り入れられる
生活に根付いた漢方薬を紹介

■ 中医学
広 東 語 で は 、西 洋 医 学 を「 西 医( サ イイー)」、中医学を「中医(ジョンイー)」と呼んでいる。一般的にインフルエンザなどの急性症状の場合は、短期間に効き目のある西洋医学、慢性の病気の場合は中医学、というように病状に応じて治療法を使い分けている。2001年、香港政府は中医師の免許制度を導入し、全ての中医師に免許取得試験が義務付けられた。また大学に中医学科が設立されるなど中医学が制度的に確立された。

■ 生活に根付いている薬の知識
香港人は「医食同源」の考えのもと、「食」を重んじる。また、「未病」の状態から体調に気を配り、病気にならないよう心掛けている。香港人は、よく「熱気(イッヘイ)」「補身(ボウサン)」などの言葉を使う。「熱気」は、身体の中に熱が溜まり調子を崩していることを指し、「補身」は弱った身体を補うという意味がある。例えば、「“熱気”が溜まって吹き出物が出た」や「寒くて体が弱った時は、“補身”のために、暖かくて栄養のあるものを食べよう」など。体調の変化を中医学の知識に基づいてとらえている。

■ 漢方薬に関する注意
香港の街中でよく見かける「涼茶鋪」は、生薬茶スタンドのことで、症状に応じた漢方ドリンクを作ってくれる。
「涼」は体内の熱や炎症を取り去る、解毒作用のことで「去温解毒」という表現もある。熱を取る作用のある涼茶(生薬茶)には、「二十四茶」、「菊花茶」、「夏枯草汁」などの種類がある。涼茶鋪は通りに面したカウンターにお茶を並べているので、見かけたら試してみよう。
「冷えは大敵!」という中医学の大前提にもかかわらず、「熱を取る」ことにも様々な知恵を働かせる香港人。中医学でいう「熱」とは、数値化できる「体温」ではなく、体内の炎症に伴う熱という意味なのだ。

■ 涼茶舗の身体に良いデザート
涼茶鋪には、生薬茶の他に「肌が美しくなる」と日本でもすっかりお馴染みの「亀ゼリー」もある。亀ゼリーは数種類の漢方薬を煮出して作っており、デトックス効果がある。また、亀の甲羅に含まれるコラーゲンには美肌作用も。亀ゼリーは甲羅に含まれる自然なタンパク質で固まっており、ニキビなどにも効果があると言われている。熱いものと冷たいもののいずれかを選ぶことができる。とても苦いので白砂糖やシロップをかけて食べよう。

〈記事提供〉
C&C 中医・漢方クリニック(九龍・尖沙咀)
TEL:(852) 5190-1333(日本語ホットライン)
E-mail:info@hongkongdr.com

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