08 眼科医療

目を酷使しがちな現代社会
香港でよく見られる症例を紹介
予防に努めよう

スマートフォンやPCの普及により、現代人はますます目を酷使するようになってきた。そして多くの人が、目の痛み、異物感や疲れを感じている。香港でよくみられる病気としては、アレルギー性結膜炎、感染性結膜炎がある。

■ アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎とは、目の表面に花粉などのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着して、結膜に炎症を起こす病気だ。結膜とは、まぶたの裏側と白目の部分を覆っている粘膜のことで、目の痒み、充血、異物感、目やに、まぶたの裏にブツブツができるなどが特徴的な症状である。
アレルギー性結膜炎の治療の基本は、抗アレルギー点眼薬をはじめとした、薬物療法となる。薬物療法の目的は、日常生活に支障がないように、かゆみの症状を軽くすることである。
治療には、抗アレルギー点眼薬(抗ヒスタミン薬)が、主に使われるが、重症の場合には、ステロイド点眼薬や免疫抑制点眼薬などを使用する場合もある。

■感染性結膜炎
感染性結膜炎は、細菌やウイルスが目に感染し、白目の一番表面の膜である結膜に炎症を起こす病気だ。目やに、目の充血、目がゴロゴロするなど、目に不快な症状があらわれることがほとんどだが、プール熱のように目の症状だけでなく、のどの痛みや発熱といった、風邪に似た症状を引き起こすこともある。
感染性結膜炎の原因には、大きく分けて、細菌による感染と、ウイルスによる感染がある。

■ 細菌性結膜炎
原因菌はインフルエンザ菌や肺炎球菌、黄色ブドウ球菌などといわれている。黄色ブドウ球菌は、健康な人ののどや鼻、皮膚、手指、毛髪、腸管などにも分布している。感染力が弱いため、感染の危険は大きくないが、目にケガをしたとき、病気などで身体の抵抗力が落ちたとき、子どもの場合は、感染しやすい。
抗菌点眼薬による治療が基本となる。細菌の種類によっては、抗菌眼軟膏や抗菌内服薬も必要。治療が適切な場合は、約1~2週間で完治する。

■ ウイルス性結膜炎
原因ウイルスの多くはアデノウイルス。アデノウイルスは感染力が強く、多くの場合は人から人へと感染するので、注意が必要となる。「はやり目」や「プール熱」もアデノウイルスによる感染性結膜炎だ。
アデノウイルスに対する有効な薬剤はないが、不快な症状を和らげる目的で、炎症を鎮める効果のある非ステロイド性抗炎症点眼薬やステロイド点眼薬が使用される。また、抵抗力が落ちている結膜に細菌が感染しないように、予防的に抗菌点眼薬が使用される場合もある。症状は、ウイルスに対する体の抵抗力がついてくるにつれてしだいに治まり、約3週間~1ヵ月ほどで完治する。

〈記事提供〉
香港眼科センター
TEL:(852) 6808-3010 (日本語受付)

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